🟪衛生管理者と衛生管理者免許試験

★衛生管理者につきまして

 

(1)衛生管理者の選任

 

労働安全衛生法等により、常時50人以上の労働者を使用する事業場には衛生管理者の選任が義務付けられています。また、

選任すべき人数も定められています。 

 

事業場の規模(常時使用する労働者数)

衛生管理者数(以上)

50人以上200人以下

1

200人を超え500人以下

2

500人を超え1000人以下

3

1000人を超え2000人以下

4人

2000人を超え3000人以下

5

3000人を超える場合

6人

 

 

 

✅ 衛生管理者は、常時50人以上の職場で必ず置かなければならない衛生関係の役割を担うリーダーです。男性、女性を問わず人気がある資格で、今後も活躍が期待されています

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(2)衛生管理者を選任できる業種区分

 

農林畜水産業、鉱業、建設業、製造業(物の加工業を含む)、電気業、ガス業、水道業、熱供給業、運送業、自動車整備業、機械修理業、医療業及び清掃業

⇒ 第一種衛生管理者免許若しくは衛生工学衛生管理者免許を有する者又は第10条各号に掲げる者(医師、歯科医師、労働衛生コンサルタント等)

 

その他の業種(上記に属さないすべての業種)

⇒ 第一種衛生管理者免許、第二種衛生管理者免許若しくは衛生工学衛生管理者免許を有する者又は第10条各号に掲げる者( 同 )

 

✅ 1種衛生管理者免許を有する方は、すべての業種の事業場において、衛生管理者として選任することができます。

 

✅ 第2種衛生管理者免許を有する方は、有害業務と関連の少ない情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など一定の業種の事業場において選任することができます。

 

 

(3)免許試験の違い

 

1種衛生管理者免許試験は、有害業務に係る問題も出題されます。

2種衛生管理者免許試験は、有害業務に係る問題は出題されません。

このため、第1種は44(20問が有害業務)、第2種は30問の試験問題構成となっています。

特例第1種衛生管理者免許試験は、第2種衛生管理者免許試験に合格された方が受験することができます。試験問題は有害業務のみの20問となります。

(別掲参照)

 

 

(4)衛生管理者の定期巡視及び権限の付与

 

衛生管理者は、少なくとも毎週一回作業場等を巡視し、設備、作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに、労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じなければなりません。

 

2 事業者は、衛生管理者に対し、衛生に関する措置をなし得る権限を与えなければなりません。

 

(5)衛生管理者の代理者

 

事業者は、衛生管理者が旅行、疾病、事故その他やむを得ない事由によって職務を行なうことができないときは、代理者を選任しなければなりません。

 

✅ このように、衛生管理者は社会的にも必要とされている重要な資格です。

このため、職場におかれては総務、安全衛生関係部署の全員に取得を奨励されている所もありますし、個人様におかれましても自己啓発で取得される方も多いです。

 

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★衛生管理者免許試験につきまして

 

(1)衛生管理者になるには

 

労働安全衛生法に基づく衛生管理者免許試験に合格されると、衛生管理者になることができます。

 

①受験申請 

受験資格が必要です。併せて試験日程も確認しましょう。

→下記(5)(6)を参照

オンラインで受験申請する方法と申込書を取り寄せ後、郵送で受験申請する方法があります。

→下記(7)を参照

  

②受験 ✅

合格されたら免許試験合格通知書が届きます。

 

③免許申請 ✅

免許申請をされますと免許証が交付されます!

 

 

 

〇試験科目・配点、合格基準、合格率の推移等は下記の通りです。

 

(2)衛生管理者免許試験科目・配点

区分

試 験 科 目

問題数

配点

1

関係法令(有害業務)

10

80

 

関係法令(有害業務除く)

7

70

 

労働衛生(有害業務)

10

80

 

労働衛生(有害業務除く)

7

70

 

労働生理

10

100

合   計

44

400

 

  

区分

試験科目

問題数

配点

2

関係法令(有害業務除く)

10

100

 

労働衛生(有害業務除く)

10

100

 

労働生理

10

100

合   計

30

300

 

 

区分

試験科目

問題数

配点

特例第1

関係法令(有害業務)

10

80

 

労働衛生(有害業務)

10

80

合   計

20

160

 

 

(3)衛生管理者免許試験合格基準

 

✅ 科目ごと(第一種衛生管理者試験の科目のうち範囲が分かれているものについては範囲ごと)の得点が40以上で、かつその合計が満点の60%以上必要です

 

(4)合格率の推移 

 区分

令和5年度

令和4年度

令和3年度

1

46.0

45.8

42.7

2

49.6

51.4

49.7

 

 

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(5)令和6年度・7年度試験日程    

 

令和6年度の免許試験日程が公表されています。

令和7年度の免許試験日程も公表されています❢

 

✅ こちらをご参照下さい。

 

 

 

(6)試験科目・試験時間・受験資格

✅ こちらをご参照下さい。

 

(7)受験申請書(取寄せ先及び提出先)

全国に下記のセンターがあります。

オンラインで受験申請する方法と申込書を取り寄せ後、郵送で受験申請する方法があります。

合格者発表も見ることができます。(一定期間

 

 名称

住所・電話番号

北海道

安全衛生技術センター

061-1407 北海道恵庭市黄金北3-13

TEL 0123-34-1171  

東北

安全衛生技術センター

989-2427 宮城県岩沼市里の杜1-1-15

TEL 0223-23-3181    

関東

安全衛生技術センター

290-0011 千葉県市原市能満2089

TEL 0436-75-1141    

関東

安全衛生技術センター

東京試験場

105-0022 東京都港区海岸1丁目11-1

ニューピア竹芝ノースタワー21

 TEL 03-6432-0461

中部

安全衛生技術センター

477-0032 愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5

 TEL 0562-33-1161

近畿

安全衛生技術センタ

675-0007 兵庫県加古川市神野町西之山字迎野

 TEL 079-438-8481

中国四国

安全衛生技術センター

721-0955 広島県福山市新涯町2-29-36

TEL 084-954-4661

九州

安全衛生技術センター

839-0809 福岡県久留米市東合川5-9-3

TEL 0942-43-3381

 

 

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